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――第75回早慶レガッタの早慶対校クルー18名のなかで、唯一のボート未経験者である橋戸さんに話を伺います。まず、入部のきっかけを教えて下さい。

橋戸:1年生の時、いくつかの体育会に声を掛けてもらっていたんですが、その中で一番熱心に勧誘してくれたのがボート部でした。入学当初から大学では日本一の部活に入ろうと思っていたのですが、「オレたちと日本一になろう」と言ってくれたボート部に宿命的なものを感じて、入部を決めました。

――実際、橋戸さんを勧誘したその先輩方は日本一に輝いていますね(’03インカレ8+優勝)。

橋戸:はい、慶應ボートが優勝する瞬間に立ち会えたことは幸せだったと思います。入部後しばらくして、早慶レガッタなどの敗戦が重なって、ボート部が掲げた「日本一」という目標に懐疑的になっていた矢先のことでした。先輩方がインカレに優勝したことで自分の選択に自信を持つことが出来ましたね。自分たちも真剣に日本一を目指すようになったのはその時からです。

――先輩が成し遂げた「日本一」という目標を再び達成するべく、3年間ハードな練習を重ねてきたわけですが、橋戸さんたち4年生にとって、今年はラストチャンスの年です。

橋戸:もちろん今年こそインカレではエイト優勝を達成する予定です。全日本では、昨年までこだわり続けていたエイトを捨ててでも、種目を問わず優勝を目指す。そのためにも、例年になく多種多様な練習を取り入れて、乗艇だけでは鍛えきれない部分、例えばインナーマッスルなどの強化に励んでいます。

――インカレ優勝へ向けて、早慶レガッタの位置づけは。

橋戸:インカレから見ればただの通過点です。でも早慶レガッタは、他の大会とは全く雰囲気が違う。諸先輩方が築いてきた100年の歴史を背負って戦わないといけない。インカレ勝利が目標なら、早慶レガッタでの勝利は「義務」です。特に今年は3連覇もかかっていますし、必死で勝ちを?ぎ取りにいきます。その結果、全日本、そしてインカレへの道標となればいいかなと思います。

――4月に入って、もうレースまで秒読みの段階ですが、部の雰囲気は変わりましたか。

橋戸:少しピリピリしているかもしれないですけど、基本的にはいつも通りですね。飯食いながらバカ騒ぎしたり、先輩も後輩も仲良く、平和な毎日を送っています。あとは就活にもみんな精を出していますね。お陰で、オン・オフの切り替えは上手くなったと思います。

――冒頭でも言及しましたが、橋戸さんは、今大会の早慶対校エイトで唯一の高校ボート未経験者です。そのことはどう思いますか。

橋戸:確かにそうですね。でも、あまり意識はしていません。むしろ、未経験者の大胆さで、経験者より得をした部分も多くあると思います。そういった意味では、ボートは経験に左右されるようなゲーム性を極力排除した代わりに、フェア性を勝ち取った競技なんだと思います。一方、早慶レガッタは、非常にゲーム性が高いので、いまから楽しみですね。

――最後に、早慶レガッタを見に来て下さるお客さま方に向けて、慶應クルーの意気込みをお願いします。

橋戸:僕達の艇速を間近で感じてもらえたらなと思っています。また、今年は面白いレース展開になるのではないかと予想しています。みなさん、一秒たりとも目の前の2艇から目を離さないでください。もちろん、今年も慶應が早稲田より先にゴールするので、喜びを共有したい方は台東区側で観戦する事をオススメします※(笑)。



※今年度は、台東区側レーンが慶應大学、墨田区側レーンが早稲田大学。





                                         

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